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itkz

  1. 血液の臭いを嗅ぎ飽きた。人間はもう沢山だ、みな死んで肉の欠片と流れる血液になって、俺の臓腑も虫が這う感触で満たされている。周囲は熱狂に満たされ、DJ は既に全員が殴られ死んでいるが、僅かな生き残りがイベントを継続している。この宴は最後の一人が死ぬまで続くのだろう。音楽だけが続く。
  2. 今や俺は、ツイッタアでシャウトするイベントの会場にいる。まるで命が真綿のような軽さで、鉈や鋸がそこいら中に転がっている。血液の付いていないものを探す方が難しそうだ。生き延びている @pha がニートらしからぬ咆哮を上げ @ssig33 と全力で斬り合っている。次々肉の破片が飛ぶ。
  3. いつの間にか @ssig33 は @Trapezoid の千切れた腕を持って、切断面を肩に押し付けて腕が三本になったと騒いでいた。切断の腕で往来の人間を殴りながら @ssig33 はツイッタアでシャウトするというイベントに行くと言う。俺は付いて行くと言った、もっと死を見たかった。
  4. @yuiseki は恐怖でベルトの締めが甘かったらしく、ジェットコースターの最初のカーブで転落して、そのまま全身を強く打って死亡した。生きているのはいまだ笑い続ける @ssig33 と俺だけだった。このふたりだけが死の森を生き延びたのだ。俺等はジェットコースターの上でキスをした。
  5. @yuiseki は目の前の死に脅え震えている。 @ssig33 が死体を巻き込んで進むジェットコースターで大笑いをしており、そのまま生き残った三人はジェットコースターに乗り込んだ。 @yuiseki は全身が青色になり、ジェットコースターが動き始め、死体からは血液が垂れている。
  6. ジェットコースターに並んでいる間に興奮し、精神の様子が頂点に達した @Trapezoid は乗り場へやってくるジェットコースターへ突撃し、レールとの間に巻き込まれて死んだ。臓腑と強い血液の臭いがして、俺の胃液がせり上がってくるのを感じると、横で @yuiseki が失禁している。
  7. 今日は @ssig33 とジェットコースターに乗る予定で、秋葉原に集合をすると @Trapezoid 、@yuiseki 、@DHC_ などがいた。しかし目的地に着く前には @DHC_ がいなくなっていた。数時間後に知った人身事故で、 @DHC_ はひっそりと死んでいたのだった。
  8. 新宿の神社境内でビニールシート、衣服を丸めた枕、そして公然と横になるつよいこころがひとつになって、終に王国の建設に成功した。唯石、四日市などが勝鬨を上げ、レイトショーで見たばかりのヱヴァンゲリオンについて語らっている。二丁目の方面からゲイが歩いてくる。ちんぽしゃぶりが始まる……。
  9. 下林は最後まで苦しんで、俺や、自分を裏切った社会の様様を憎んで死んだのだろう。下林の本当のこころを知ることはもうできない。誰もがいつかは死に、下林にはそれがあまりにも早く最悪の形で訪れたのだ。最後の瞬間、俺が下林の傍にいてやることができていたら、少しは安楽のうちに死ねただろうか。
  10. インターネットを通じて知り合った中で最も親しい人間が下林だった。以前、ともに働いていた会社で失敗して以来、下林はずっと俺を「人間を騙して破滅せしめるクズで、口だけの人間」と公言してはばからなかった。下林は今でこそ俺のことを少しは許してくれたようだが、やはりまだ憎んでもいただろう。
  11. 死んだ下林が死の間際に使っていたマシンはロックが掛かっていて、少なくともすぐには中身を見ることができないようだ。現段階でそれ以上の情報は無い。下林は常に、「人間の希望は常に裏切られ、みな傷つけられ、最後は殺される」と言っていた。下林の言葉は真実で、世界の残酷さを明確に示している。
  12. 下林が苦痛の末に絶命した。心臓の様子がおかしいと朝にアイアールシイで言っていたが、暫く胸に埋め込んだ機械の作用で生き永らえた後、そのまま心停止状態から蘇生しないまま絶命したと、下林の電話に代理で出た大竹が告げた。下林はもうすぐ研修が終わって俺のプロジェクトに戻ってくるはずだった。
  13. 人間は次々と退避しているが、続いて小爆発がいくつか発生した。新たな死者があり、皆はより遠くへ逃げようと必死になっている。ただ一人、梅ラボと名乗る人間だけがマシンを手に、ユーストリイムという技術を使って様子を中継しており、マシンは血液にまみれている。錆びた鉄の強い匂いばかりがある。
  14. ポストポッパーズ展示会場にいるが、突如自爆テロが発生した。人間が、確認できる限りで八人死に、十数名が骨折や皮膚の大きな欠損などといった重傷を負っている。血液の強い香りが会場を埋め、展示されていた作品群は赤黒く染まり、あたり一帯が苦痛の呻き声と凄惨な悲鳴によって暗くきらめいている。
  15. 眼球の奥に強い痛みが走っている。疲労が蓄積して頭蓋の中で腐敗している。人間はこうやって苦しみ、血を吐いては苦しみ抜いて死ぬ。脳をすり減らされ、殺される前にできる限りの人間を巻き添えにしよう。死は正義であり、完全なる解放へ繋がる唯一の真実である。人類はやがて残らず絶命し、消滅する。
  16. 何故か『ねぎ姉さん』作者の小林銅蟲から電話があり、共にとんかつを食いに行き、俺と下林は似顔絵を描いてもらった。 http://tinyurl.com/d46mj5 この眼球からは強い暗黒を感じる。この絵にあるような者は暴走し、世界が激痛や血液の噴出へと繋がり、人間が死んでしまう。
  17. 申し訳ありません。私はまたしてもうんこに固執し、しゅにたんナイト会場で、真っ白なお皿の上にうんこを出してしまいました。今は小池さんが怒られています。うんこの臭いで場は充実し、圧倒的な悲鳴、嗚咽、吐瀉物の撒き散らしなどが続いています。泣く女、怒鳴る男、世界が終焉に近付いている……。
  18. リナカフェに着いた。多くの人間が死んでおり、辛うじて生きている者も肉が割れ、血液を噴出させて呻き声を上げている。俺は肉の断面に指をねじ込んで、その人間の体が激しくのたうつのを見た。指が赤く光っている。リナカフェで人間が死ぬ。俺を見下して笑っていた者達に、ようやく最後の時が訪れる。
  19. 俺は赤い水溜りの中で浮かび上がり、フバと名乗る人間の首筋を何度も引き裂いた。甲虫が視界を満たし暴れている。心臓を甲虫の細く硬い足が突き刺し、俺は痙攣した。強く震える手が周囲の死肉を何度も殴り付ける。肉片が弾けて次々と赤く舞った。強い赤錆の臭いがする。世界が終焉する、人間を殺そう。
  20. 生きている汚物達の悲鳴が聞こえる。目の前にいるましまろと名乗る人間が失禁して、呼吸を困難そうにしている。汚らしい豚であり、生命の活動を中止することはやはり正義だった。ハンマーで頭部を何度も殴ると、やがて陶器の割れるような音がして、世界は甲虫で満たされた。美しい景色に恍惚となる。